読書の魅力は、単純な文字の組み合わせがいかに私たちの心に深く響くかにあります。
今回私が選んだのは、「カレーちゃん」さん、「からあげ」さんによる『面倒なことはChatGPTにやらせよう』です。
この本を選んだ理由、読了後に感じたこと、そしてその体験をなぜ共有したいのか。
この記事では、『面倒なことはChatGPTにやらせよう』を通して得られた洞察と感動を分かち合います。
この書籍が私たちの日常に新たな視点をもたらす理由を、一緒に探りましょう。
本の紹介
書籍の基本情報
書籍の基本情報は以下の通りです。
タイトル: 面倒なことはChatGPTにやらせよう
著者: カレーちゃん、からあげ
出版社: 講談社
出版日: 2024年1月29日
ページ数: 320ページ
著者であるカレーちゃんさんはAIエンジニアであり、データ分析のコンペなどでも物凄い成績を収めている、凄い方です。
からあげさんは東京大学松尾研究室/株式会社松尾研究所に所属しているデータサイエンティストであり、これまでもAIに関する書籍や記事をたくさん書かれています。
そんなAI界隈の最前線を走り続けている方々が書いた書籍です。素晴らしいこと間違いありません。
本を読むことにした理由
私は普段、仕事で「ChatGPT」を使います。
2023年にはChatGPTについて多くの書籍が出版されました。
そのほとんどが「ChatGPTとは何か」について焦点が当たっており、「これからChatGPTを使う人」向けに書かれた書籍がほとんどでした。
正直飽き飽きしていたところです。
そんな中、現れたのが『面倒なことはChatGPTにやらせよう』です。
過去にPython(というプログラミング言語です)に関する書籍で「退屈なことはPythonにやらせよう」という書籍があり、これは導入よりもより実践でPythonを活用した事例に焦点が当たっていました。
そんなことを思い出して…
ChatGPTをより活用できる(そしてより仕事が楽になる)かもしれない
そんな興味のもと、購入を決めました。
ちなみに、書籍を購入するにあたってはたくさんの書店に行きましたが、どこも売り切れとなっており、5件目でようやく手に入れることができました。
最初の印象と期待
目次をぱらぱらとめくると、実践で使えるような内容が盛りだくさんとなっており、テキストのみのやり取りだけでなく、画像やPDFファイルなどを使用したChatGPTの活用方法が書かれていることが分かりました。
たくさんの書籍をめぐってやっと手にした書籍ですので、早く読みたいすぐに読み始めました。
内容の分析と評価
流れと主題
書籍の序盤はChatGPTの導入について書かれています。
やはり、少しでもChatGPTの導入に触れておかないとその先の実践の話に繋がりませんから、そこはしょうがないですよね。
と思って簡単に読み進めていましたが、導入から他の書籍には見られないようなChatGPTの内部についてより詳しく書かれていました。
印象に残った章やテーマ
特に「ChatGPTを使うときの注意点」については、「ChatGPTは便利だからただ使う」ということではなく、こういう点について注意しながら利用しなければならないということが細かく記載されています。
ChatGPTは今後より多くの人に使われていくことが予想されますので、こういった点については共通認識として知っておくべきだなと強く感じました。
また、読み込むことができるのは画像ファイルや音声ファイルだけではなく、フォントファイル(.ttfなど)も読み込むことができることを知りました。
「フォントファイルを読み込ませて、ChatGPTに絵文字を作らせる」という使い方については、ものすごい衝撃を受けました。
他にもたくさんの使い方があるのですが、挙げたらキリがありませんので、詳細が気になる方のために目次だけでも見て頂きたいと思います。
新たな学びや気づき
その後の「実践」の部分については言うまでもなく、私がこれまで活用してこなかった例がたくさん挙げられており、今後使う上で非常に参考となりました。
すべてを実践できてはおりませんが、普段の仕事上でChatGPTを使う時や、面倒な作業に当たったときはこの書籍に立ち返って参考になるものがないかを読み返しています。
また、著者ご本人が直々にプロンプト(ChatGPTへの指示)を実行した記録を配信しています。
読者への推薦
この本をおすすめする人
これまで述べてきた通り、この書籍ではChatGPTの「実践」についてより焦点があたっているものになっています。
私のように「ChatGPTは普段使っているけど、他にどんな使い方があるのかな?」と思っている方にとっては非常に参考となる書籍だと思います。
どのような読者に合わないか
実践についてたくさん書いているからこそ、ChatGPTについてあまり知識がない方、そもそもChatGPTというものを知らない方にとっては、理解するのに時間がかかってしまうのではないでしょうか。
ですが、実践について書かれている部分には「こんなことにも使えるChatGPTってスゲー」と思ってもらえるような内容がたくさん書かれていますので、ぜひ読んでいただきたいです。
個人的な感想と評価
繰り返しになりますが、この書籍はより多くのChatGPTの利用の仕方について書かれています。少しでもChatGPTをさわったことがある人にとっては、必ずどこかの部分で参考になる部分があると思います。
しかし、ChatGPTも日々進化をしています。この書籍に書かれていなかったことができるようになる可能性も大いに秘めています。
現在はGPT-4というバージョンがメインとされていますが、今後の開発によってGPT-5、GPT-6が登場するかもしれません。
その際にはぜひ、さらにバージョンアップした書籍を期待しています。
さらなる読書へ
書店に行くと、ChatGPT関連の本がずらりと並んでいます。
昨年は「ChatGPTってこういうものだよ」という内容の書籍が多かったのですが、ここ最近は紹介した書籍のように「ChatGPTってこういう使い方もあるよ」という一歩進んだテーマの書籍が多くなっているのを感じます。
私が気になっている書籍は以下の通りです。
- ビジネスパーソンのためのChatGPT活用大全 毎日の仕事が一気に変わる!/國本知里著
- クリエイターのためのChatGPT活用大全: 創作の幅が一気に広がる! /國本知里著
読んだ際にはまた是非紹介したいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!