病院に受診する人がどのくらいかわかる【受療率】

医療
とある人
とある人

男性と女性ってどっちが多く病院に受診しているんだろう

とある人
とある人

どの年齢の人がたくさん病院を受診しているんだろう

こういった情報は病院で勤めるスタッフはもちろんのこと、勤めていない人にとっても重要な情報です。

ではどのように把握するでしょうか。

日本国民全員に聞き取り調査を行って正確な数値を出すことは不可能です。

厚生労働省では患者調査というものを行い、調査結果に基づいて、「大体このくらいだろう」といった数値を割り出して公表しています。

今回は受療率という数値を紹介します。

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Kota
31歳の医療コンサルタント。とんねるめがほん運営。
9年間医療事務として外来・入院を担当。
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受療率とは

受療率とは「人口10万人に対してどれだけの割合の人が外来や入院などの医療を受けたか」を表す数値です。

受療“率”ではありますが、一般的にはパーセントで表されているものではありません。

一応、計算しなおすとパーセントで表すことも可能です。

受療率は厚生労働省から3年に1度公表されています。

一番最近は令和4年6月末に「令和2年分」が公表されました。

患者調査から結果の公表までかなり時間がかかるものとなっています。

受療率は国で行われている「患者調査」というものから割り出されています。

患者調査とは

患者調査とは医療機関を利用する患者さんについて傷病などを調査するものです。

調査対象の医療機関は国がランダムで指名しています。

国内の全医療機関からランダム抽出するわけではなく、都道府県などの一定のグループ分けを行ってからランダム抽出されます。

そうしないと後に紹介する「都道府県別」の受療率が正確に計算できません。

なぜ「人口10万人あたり」とするのか

実際にお見せする受療率は年齢・性別・都道府県・傷病別などに分類されています。

当たり前の話ですが、すべての調査対象の医療機関に同じ数の患者さんが受診するわけではありません。

以下で受療率の使用例を挙げますが、比較が可能であることが重要となっています。

ということで、「人口10万人あたり」に計算しなおすことで、比較をできるようにしています。

受療率の使用例

受療率を使う例としては「病院の規模を変えるか否かを決める際」が挙げられます。

日本の人口は年々減少し続けており、それに伴って病院に受診する人口も減っています。

  • 今後もそのままでよいのか?
  • 規模を縮小するという選択はないのか?
  • 診療できる疾患を変えた方がいいのではないか?

などを検討する材料の一つに受療率が使われます。

受療率は病院経営の際に意思決定に使われる数値の一つなのです。

では次から実際に受療率を見てみましょう。

年齢別・性別での比較

全ての受療率を出すと数字だらけになってしまうので、いくつかピックアップします。

全部を見たい場合は厚生労働省のページからダウンロードが可能なので、ぜひ見てみてください。

厚生労働省 患者調査 結果の概要へ


年齢階級
入院外来
総  数1211.37137.5
 558.63050.0
 652.84087.5
0  歳 8.9 61.1
1 ~ 4 5.0 234.4
5 ~ 9 3.7 246.3
10 ~ 14 5.3 178.1
15 ~ 19 7.0 124.3
70 ~ 74 141.9 886.6
75 ~ 79 155.7 814.3
80 ~ 84 174.7 640.2
85 ~ 89 173.4 401.5
厚生労働省 令和2年患者調査の概況 エクセルデータの一部を抜粋
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/20/index.html

総数

まずはじめに総数を見てみましょう

入院が1211.3、外来が7137.5となっています。

これは、令和2年のとある調査日には人口の約1.2%が入院しており、約7.1%が外来受診をしていることがわかります。

一応計算

1211.3 ÷ 100,000 ≒ 0.012
7137.5 ÷ 100,000 ≒ 0.071

ふーん。だからなんなの?

これだけだとなかなかわかりにくいですね。

一応前回(平成29年)の受療率を見てみます。

平成29年時の受療率

入院:1312.6
外来:7191.0

これを先ほどと同じように計算すると平成29年のとある調査日には人口の約1.3%が入院しており、約7.2%が外来受診をしていることがわかります。

入院・外来共に少しずつ受診している人が減っていることがわかりますね。

入院・外来の受療率の推移

入院:前回1.3%⇒今回1.2%
外来:前回7.2%⇒今回7.1%

性別

ということで次は性別ごとに見てみます。

上の受療率一覧から再掲

入院は男性が558.6、女性が652.8となっています。
外来は男性が3050.0、女性が4087.5となっています。

計算は省略します。

令和2年のとある調査日には人口の約0.6%の男性が入院しており、約0.7%の女性が入院をしていることがわかります。

また、人口の約3.1%の男性が外来受診をしており、約4.1%の女性が外来受診をしていることがわかります。

これで男性よりも女性の方が病院に受診していることがわかります。

年齢については割愛します。

電卓で表の数値を「÷100,000」してみてください。

まとめ

今回は受療率についてお話しました。

人口が減少傾向になっていることは周知の事実ですが、病院に受診している人も同じく減少していることがわかりました。

今回紹介した性別・年齢などの表のほかにも都道府県別や傷病別などの受療率もあります。

気になる人はぜひ厚生労働省のページをチェックしてみてください。

厚生労働省 患者調査 結果の概要へ

僕

ここまで読んでいただきありがとうございました!