医療事務の残業はどれくらい?減らすには?【現役医療事務が回答】

医療

医療事務の残業ってどれくらいなんだろう

皆さんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか!

医療事務は残業が多いのか気になるところですよね。

これから医療事務を目指している方や、医療事務として勤めているけど残業がなかなか減らせない方へ参考になればと思います。

プロフィール

Kota
33歳の医療コンサルタント。とんねるめがほん運営。
9年間医療事務として外来・入院を担当。
毎月約9億円を請求していました。
現在は“医業経営コンサルタント”として活躍中。
投資もそこそこに継続中。米国株を主軸としてETFや不動産も少々投資しています。
趣味は読書・ギター・ドライブ・ダーツ。DJもたまにやります。
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医療事務の残業時間はどれくらい?

2018年6月にネットリサーチ会社によって調査されています。

データでは医療事務の平均残業時間は12.1時間とされています。

平均値はありますが、あくまでも”平均”であり

医療機関によってばらつきが生じてしまいます。

なぜなら

  • 正社員や派遣社員など雇用形態が違う
  • 入院・外来の担当によってレセプトの件数が違う
  • 医療機関によって病床数(入院するベッドのことです)が違う

など一言に「医療事務の残業時間は?」といっても違いがあります。

ちなみに聞いた話ではありますが、医療事務の月の残業時間が30時間や50時間の医療機関もあるそうです。

筆者の残業時間は?

現在、僕は約8年間、医療事務として勤めています。

僕が勤めている医療機関は

  • 病床数は約300床
  • 外来レセプトは月約4000件
  • 入院レセプトは月約600件

です。

そんな中、現在の僕の残業時間は月平均8時間です。

調子良い(?)時は月の残業時間が2時間の時もあります

僕の周りの職員は僕よりももっと少ないです。
残念ながら僕より残業が多い人はいません(笑)

過去は月平均20時間ほどの残業がありましたが、様々な試行錯誤の末に残業を減らすことができました。

以下ではそんな僕が試したことを紹介します。

残業を減らすヒントになれば嬉しいです。

個人で残業を減らす方法

最初に“個人で”残業を減らす方法を紹介します。

タイピング速度を上げる

パソコンは業務では欠かせないものですよね。

パソコンを素早く操作する、つまりはタイピング速度を上げることは直接的に業務の速度向上につながります。

キーボードを見ながらタイピングしても首が痛くなり、業務も早く終わりません。

早めにタイピング練習をして素早く入力できるようにしましょう。

残業時間が減ること間違いなしです。

医事コンを使いこなす

医事コンとはいわゆる医療事務専用のパソコンのことです。

医事コンの中にはたくさんの機能が備わっています。

医事コンの機能を十分に使いこなすことができれば業務負担の軽減に繋がります。

職場内で一人でも使いこなしている人がいればマネしてみましょう。

きっと業務を楽にこなす方法があるハズです。

僕自身もテスト患者さんのデータを作成し、いろんなことを試したことがあります。

使えそうな機能を隅から隅まで試したところ

「こんなことができるんだ。。。誰も知らないのかな。。」

なんてことがありました。

業務の中では医事コン以外にもオフィス(WordやExcelなど)を使用する機会も多いはずです。

オフィスにもたくさんの機能が備わっています。

使いこなせると業務を素早く終えることができるはずです。

「残業はしない」と決めて帰ってしまう

明日もやらなきゃいけないことがたくさんあるから、今日の仕事は今日のうちに片づけないと

それは非常に良い心がけだと思います。

ですが、それでは根本的な解決に繋がりません。

場合によっては残業ありきの仕事の仕方になってしまっている可能性があります。

そんな人はそもそも「残業をせずに帰宅する」という選択肢がないのです。

ここは一度

今日やらなくていいことは今日やらない!

と思いきることも大切です。

僕も「今日やらなくていい仕事」は明日にすることが多いです。

チーム全体で残業を減らす方法

個人で減らすことができても”チーム”で残業を減らすことができないと全体的な解決に繋がりません。

業務を簡潔にするシステムを導入する

業務をすべて人の手でこなすには限界があります。

お金を数えたり、レセプト点検をするなどの機械的にできそうなことはシステムを導入するのも一つの手です。

僕の職場では

  • 電子カルテ
  • レセプトチェッカー
  • 自動受付機
  • 自動精算機

が導入されています。

特にレセプトチェッカーについては導入する前と後では残業時間が大きく変わりました。

もちろんどのシステムを導入するのにも多額の費用がかかります。

ですが、スタッフの健康が第一ですから、検討する余地は大いにあると思います。

業務自体のルール・やり方を変える

普段の業務の中で、チーム内での何かしらのルールが存在していると思います。

そのルールが

「本当に正しいものなのか」

「無駄ではないのか」

ということを見つめなおすことは非常に大切だと思います。

もしかしたら

「これって何のためにやってたんだっけ?」

というルールが見つかるかもしれません。

医療事務は特に女性が多い職場です。

僕の肌感覚ではありますが、女性はルールが変わることに慣れない人が多い気がします。

職歴が長い人がいると、どうしてもその人ができるやり方に固定されがちですよね。

無駄な業務があれば思い切ってすぐにやめましょう。

残業は激減できます。

残業をしない空気に変える

残業が当たり前の空気感だとなかなか帰りにくいですよね。

自分から「残業をしない!」ときっぱりと帰る空気を作ることができれば、周りもそれに続いて帰ることができると思います。

実際に僕の職場でも過去に同じようなことがありました。

先輩の仕事が遅いために残業をせざるを得ない空気になってしまうのです。

ですが、そこはきっぱりと
(周りを見ずに笑)

「お先に失礼しまーす」

と颯爽と退勤するようにしました。

そこからは少しずつ空気も変わりました。

今では先輩の方が早く帰るくらいです(笑)

自ら進んで残業する人はいません。

まとめ

今回は残業を減らす方法についてお話しました。

僕自身、入職したての頃は残業が多く、非常に辛い思いをしてきました。

ですが、医事システムを触ってみて何かできないか探してみたり

勇気を出して残業をせずに退勤する空気を作るなど

試行錯誤して残業を減らすことができました。

医療機関の大きさなどの様々な形態があり、いろんな医療事務の方がいらっしゃると思います。

何かのヒントになれば幸いです。

僕

ここまで読んでいただきありがとうございました!

この記事の他にも病院の受診について気づいたことや注意するべきことを現役医療事務員ならではの視点でお話しています。

ぜひ読んでみてくださいね!