【要注意】病院にはブラックリストが存在している!?診療拒否されるの?

医療

病院ってブラックリストあるの?

入ってしまうのどんなことがあるの?

こんにちは!いかがお過ごしでしょうか!

世の中に存在している「ブラックリスト」

入ってしまうとロクなことがありません。

医療機関にもブラックリストは存在しています。

ブラックリストに入ってしまうと診療拒否されます。

ブラックリスト入りになる原因・事例を紹介します。

医師法や厚生労働省は診療拒否することを認めているのかも併せて紹介します。

現役医療事務が解説します。

プロフィール

Kota
33歳の医療コンサルタント。とんねるめがほん運営。
9年間医療事務として外来・入院を担当。
毎月約9億円を請求していました。
現在は“医業経営コンサルタント”として活躍中。
投資もそこそこに継続中。米国株を主軸としてETFや不動産も少々投資しています。
趣味は読書・ギター・ドライブ・ダーツ。DJもたまにやります。
Twitterはこちら

スポンサーリンク

ブラックリストに入ってしまう事例

誰しもがブラックリストには入りなくないと思うでしょう。

どんなことをしたらブラックリスト入りになってしまうのかをいくつか紹介します。

入院中にたばこを吸う・お酒を飲む

患者さんの治療をしている場なのに、余計に身体に悪いことをしているようではいけません。

スタッフにセクハラ

一生懸命仕事をしているスタッフの邪魔をするなんて絶対にしてはいけません。

その他、病院に迷惑をかけること

例えば他の患者さんに迷惑をかけるようなことがあればブラックリストに入る可能性があります。

対象者をブラックリストに入れるか否かは

基本的に病院長などの管理者の決定によるかと思います。

判断するところは各医療機関によって様々です。

ブラックリスト入りになるとどんなことになるのか

ブラックリストに入ってしまうと、受診したいのに受診ができないということ

通常だと受け入れるのに、ブラックリストに入ってしまっているがために、救急隊の受け入れを断る場合もあります。

医師法・厚生労働省の解釈の観点から診療拒否ができるの?

まず最初に医師法では以下のように定められています。

第十九条 診療に従事する医師は、診察治療の求があつた場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない。

 診察若しくは検案をし、又は出産に立ち会つた医師は、診断書若しくは検案書又は出生証明書若しくは死産証書の交付の求があつた場合には、正当の事由がなければ、これを拒んではならない。

e-GOV 法令検索/医師法
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=323AC0000000201

これは基本的には診療してと言われたら、拒否できないというルールになっています。

じゃあブラックリストに入ってしまっていても、診療を求められてたら診療しなければいけないのでしょうか。

これについては、その後、厚生労働省から新しい解釈が発表されています。

とても長いので、全文読んでみたい方は以下のpdfを参照してください。
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000581246.pdf

この中で診療の求めに応じないことが正当化(診療拒否されても文句を言えない)される場合の考え方が示されています。

  • 患者の緊急対応が必要か否か(病状の深刻度)
  • 診療を求められたのが、診療時間・勤務時間の内外か
  • 患者と医療機関・医師の信頼関係

こういった事項が重要視されているということです。

そういった考え方の中で起こりうる具体的な事例について、以下の通り示されました。

患者の迷惑行為

診療内容そのものとは関係ないクレームを繰り返すなどの診療の基礎になる信頼関係がない場合は新しい診療を行わないことが正当化されます。

つまりは診療拒否されても患者さんは文句を言えないということです。

医療費の不払い

医療費の不払いがあった場合に、そのことだけを理由に診療しないことは正当化されません。

ですが、支払い能力があるのにも関わらず、悪意を持って支払わない場合

また、健康診断などの自由診療では支払い能力がない場合に拒否することは正当化されます。

入院患者の退院や他の医療機関の紹介など

入院の継続が必要なくなった場合に外来通院のみで足りる場合は退院させることは正当化されます。

差別的な取り扱い

年齢、性別、人種、国籍、宗教等のみを理由に診療しないことは正当化されません。

ですが、言葉が通じないことや、宗教上の理由によって診療行為が難しい場合は正当化される場合があります。

これについては医療機関というよりも患者側が拒否する場合もあります。

例えば宗教によっては「輸血」を拒否する宗教があります。

そういった場合には「〇〇に入っており、患者さんが輸血を拒否しているから、もし急に輸血が必要な場合があったとしても輸血しませんからね!」

といった内容の同意書を書いてもらう場合があります。

外国人患者への対応

外国人については以下の点で日本人と異なる点があります。

  • 文化の違い
  • 言語の違い
  • 本国に帰国することによって医療を受けることが可能

ですが、基本的には日本人と同様の扱いをすることとされています。

僕の職場にも外国人の患者さんは来ますが、外国語をなんとか駆使して診療しています。

僕が外国人対応をする時もあります。
(なんとか頑張って英語で対応しています。)

まとめ

今回は病院のブラックリストについて、診療拒否についてをお話しました。

ブラックリストは患者さんと病院の信頼関係が成り立っていない場合に入ってしまう場合があります。

困ったときに診療拒否されても文句が言えないです。

普段から病院に迷惑になるような行為はやめましょう。

僕

ここまで読んでいただきありがとうございました!

この記事の他にも病院の受診について気づいたことや注意するべきことを現役医療事務員ならではの視点でお話しています。

ぜひ読んでみてくださいね!