皆さんこんにちは、いかがお過ごしでしょうか。
先日、一般財団法人 日本ディープラーニング協会が開催している資格試験「G検定」を受験し、見事合格することができました。
合格するまでに要した日数は約40日(書籍を購入してから37日後に試験)でした。
これからの時代に必要であるディープラーニングの知識を一足先に習得しようという前向きな気持ちと、僕が受験した「2020年 #2」のみ受験料が半額という甘い罠に誘われて受験を試みました。
受験者数は年々増加傾向にあり、ディープラーニングに関する知識はAIが発展していくこのご時世には必須な知識であると思われます。
僕自身は普段から機械学習に関する仕事をしているわけでもなく、「AI=人工知能だよね?」というぐらいの漠然とした知識しか持ち合わせていない状態での受験でした。
G検定はきっと普段からAI関連に携わってる人を対象とした資格なんだろうなと思いつつやるだけやってみようと決心した次第です。
今後、G検定を受験する方に向けて、機械学習などのAIについて普段触れることがない僕が約1か月で合格できたので、合格体験記(のようなもの)を発信します。
G検定の概要
試験の概要は以下の通りです。
G検定とは以下のとおりと説明されています。
ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する。
G検定とは
https://www.jdla.org/certificate/general/
受験資格はなく、誰でも受験できます。
試験時間は120分でディープラーニングに関する知識を問われます。
回答は選択式で問題数は220問程度です。
僕が受験した時は200問でした。
単純計算すると120/220=0.545454…(分)
つまりは1問あたり約30秒で回答しなければいけません。
僕は全て回答し終えた段階で残り数十秒でした。
自宅のPCで受験することになります。
(つまりはわからないところがあれば調べることが可能です。。。が流暢に調べてる時間はありません。)
出題範囲は日本ディープラーニング協会に掲載されているシラバスから出題されます。
受験費用は一般の方は12,000円(税抜)、学生は5,000円(税抜)です。
※ 僕が受験した2020年#2のみ上記の半額でした。
G検定合格までの道のり
- 5月28日「人工知能は人間を超えるか」購入
- 6月7日「深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 公式テキスト」購入
- 6月15日「徹底攻略 ディープラーニングG検定 ジェネラリスト 問題集 徹底攻略シリーズ」購入
- 6月21日JDLAアカウント登録・受験申込
- 7月4日受験当日
- 7月16日合格発表
使用した書籍
使用した書籍は以下の3冊です。
人口知能は人間を超えるか
受験をすることを決めた5月28日に購入しました。
まず最初に読み始めた書籍です。
のちに紹介する「G検定公式テキスト」と内容が重複する点はありますが、非常に読みやすく人工知能・機械学習が発展してきた歴史や、機械学習の具体例などが分かりやすく書かれています。
公式テキストと重複しているからこそ、公式テキストがスッと頭に入りました。
ちなみに著者である、松尾豊さんは日本ディープラーニング協会の理事長です。
深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 公式テキスト
日本ディープラーニング協会が執筆している公式テキストです。
G検定を受験する人の中では「白本」と呼ばれています。
試験日一か月を切った6月7日に購入しました。
内容は公式であることから、試験問題に直結する(?)テキストなので、重点的に読みました。
なぜ(?)なのかについては後述します。
徹底攻略 ディープラーニングG検定 ジェネラリスト 問題集 徹底攻略シリーズ
G検定を受験したほとんどの人が購入するであろう問題集であり、受験する人の中では「黒本」と呼ばれています。
6月15日に購入しましたが、すべてに手を付けることができませんでした。
僕は以上の3冊をすべて電子書籍で購入しました。
どの書籍もページ数が多く、持ち運びにくい為です。
また、内容も幅広いため、電子書籍だと書籍内を検索することができます。
(残念ながら公式テキストである「白本」は検索することができません。)
勉強方法
基本的に書籍をひたすら読むことを専念しました。
- 約7日間で「人口知能は人間を超えるか」を読破
- 約10日間で「公式テキスト」を読破
- その後「公式テキスト」をもう一周読破
- 自ら「カンペ」を少しずつ作成
- 試験直前1週間前から慌てて「問題集」を解き始める
といったような形です。今思うと万全な準備はできませんでした。
自分で作成したカンペはこちらです。
もう少し早めに問題集に取り掛かるべきだったなと反省しています。
G検定受験当日に注意したこと
受験当日は土曜日ということもあり、朝早く起きて頭をスッキリさせるべく、散歩してから最後の復習にかかりました。
試験開始は13時だったので昼食後に眠くならないか心配だったので10時頃に早めに昼食を済ませました。
13時直前にあらかじめお知らせされていたようにログインを済ませました。
13:10を過ぎてしまうと受験できませんので注意しましょう。
その後、文字の大きさが設定できるということで、調整しました。
大・中・小と選べますが、問題を見間違えると減点に繋がりますので「大」をお勧めします。
ディスプレイは2枚あるので、カンニングペーパー(のようなもの)を右側のディスプレイに用意し、左側のディスプレイで回答しました。
受験直後の感想
試験はあっという間に終わりました。
2時間ひたすら画面を見続けて奮闘して何とか全問題を回答し終えました。
最終的には残り数十秒であったことから、解答を見直しする時間もなくあっけなく終了です。
ずっと集中して画面を見続けていたので、非常に目が疲れました。
用意していたカンニングペーパーは焦りの気持ちが強く、どちらかというとカンニングペーパーから内容を確認するというよりはGoogle検索をするという方法で解答できた問題の方が多い気がします。
公式テキストに掲載されている内容についてはそれなりに出題されてはいましたが、全体がまんべんなくというよりは、法律などに関する問題(公式テキスト内だと後半の方)が多いような気がしました。
せっかくAIの歴史について覚えたりまとめたのに、あまり役に立たなかったです。
自動運転に関する法律の問題や、AIを使った事業を始めるに当たって関わってくる法律などの問題についてはノーマークだったので完全にGoogleだよりでした。
合格発表までの日数
試験日は7月4日で、合格発表は7月16日でした。
メールで合格発表されました。合格を確認できた時はホッとしました。
G検定受験を終えて
受験を思い立ってからあっという間に合格までたどり着きました。
試験勉強をしていく中で、たくさんの新しい知識を得ることができました。例えば
- 「AI(人工知能)」というのは具体的に定義づけされておらず、いろんな人が様々な定義づけをしている。
- AIの歴史は僕が思っていたよりも深い。
- 囲碁>将棋>チェス>オセロ の順で莫大な組み合わせが存在している。
ほんのわずかですが、こんな感じです。
「資格を取る」という意味だけではなく、機械学習・人工知能・深層学習についてより理解を深めることができました。
AI技術の分野というのは常に進化しており、情報収集をしていないとすぐに時代に乗り遅れてしまいます。
資格を取得したからといって情報収集を欠かさず、これからの仕事に活かせるよう努力します。
これから受験する皆さんに伝えたいこと
これから受験する皆さんに伝えたいことは以下の通りです。
- 「人工知能は人間を超えるか」から読むとわかりやすい。
- パソコンのディスプレイは2枚あると非常に捗る
- わからない問題が出てもとりあえずどれかを選択する(後で解答する時間はないと思った方がよい)
- 1問30秒を目安に解答し、残り時間を確認しながら回答する
- 調べて回答できそうな問題が出たらGoogle大先生に聞く
- 用意したカンペは思ったより役に立たない(Google大先生の方が役に立つ)
- ググる力も少し養っておくとよい。(試験問題に対する適切なキーワードでの検索)